冬になったら
白く淡く消えてしまう吐息、それを手のひらで集めた大きな手がまだ小さかった私の手を包み込む。
色彩豊かな秋が過ぎ、街の色が減りもの寂しく感じるなか、母の優しさがそのもの寂しさを補ってくれる。
時の流れはゆっくり過ぎていく冬、けれども愛しく温かい記憶として優しく思い出されるのだ。
11/17/2023, 8:08:22 PM