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あいつがこいつの事を好きってことはわかっていても

俺は恋のキューピットになることは無かった。

あいつは俺の親友でこいつは俺の幼馴染だ。

キューピットになることは無かったって言うか

ならなかった。

あいつも俺も好きだったから

でも俺は彼女に告白することも、

手助けすることもなかった。

告白なんてしたら関係が崩れていくような気がして

あいつは彼女に告ったらしいが振られてしまったらしい

俺はあいつが振られるなんて驚いた。

勉強も運動も気づかいも出来るあいつを振るなんて

ありえなかったから。

心の中では、少しホッとした自分もいた。

それでも俺は彼女に告白することは無かった。

この選択が

たとえ間違いだったとしても

俺は彼女とのこの関係からの

終わりを告げることは無い。

それは、今もこの先も変わらないと思う





─────『たとえ間違いだったとしても』

4/22/2023, 11:19:29 PM