包み込むような寒さに意識が緩やかに覚醒し始める。 微睡む意識のなか、んん…と掠れた声が漏れた。 …もう少し寝ていようか。 外界は寒くてとてもじゃないけど、この布団の温もりを知ってしまった以上なかなか動きたくない。 今日が休日であることをいいことに、布団の温もりに肖って二度寝が始まる。「……、」 隣で先に起きていたらしい彼が熱を持った身体で僕の腕の中にいるのを、僕は知らない。凍える朝 #237
11/1/2025, 1:26:13 PM