紅型

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どこまでが愛なのか。
どこからが愛なのか。

そもそも何をもって愛というのか。



この人と一緒になりたいと思って
大好きで大好きで一緒になったけれど。

あの頃の氣持ちと今では違う。
どうでもいっかなって亭主ごと眺めてるだけになっちゃったのに、
私より先に
亭主にはあの世へ逝かれたくないと強く思う。

なのに
好きな食べ物は譲らず食べる。
掃除の時、邪魔だからと追い出す。

当たり前だけれども
待たずに寝る。そして
亭主が起きる前に
私は仕事へ出るのだ。



所詮、自分が一番ってことだね。


深夜に起きて、家人たちの朝飯と昼飯を作るのだって、
自分がそうしたいからやってるだけだ。
自己犠牲じゃない。そんなもの無い。


それ全てひっくるめて愛と言えば愛。


私はそういう、
ペラッペラな愛が
結構氣に入っている。

5/16/2024, 6:27:46 PM