あたたかい日の差す教室で、あなたとふたり、いろいろなことについて語り合った日を思い出す。思えばあの頃が、1番楽しくて幸せだった。その瞬間は日常でも、時が過ぎれば思い出となる。空がこぼした涙が、私の傘にしとしとと降り注ぐ。だけどやがて、空は泣き止み、夜が来て、三日月の空が笑う。降り止まない雨はないとは言うが、それは本当のことだったのだ。ただ、私は空と同じように、笑えるのはきまった夜だけということ。私の雨が止むときは、夜の三日月と共に。
5/25/2024, 12:20:51 PM