23.11/08.8:19-10
地下室みたいな、何もなく黒い空間に
錆びた梯子がある。
上へ登る梯子だが、遥か遠く頭上へ伸びている。
宇宙まで届きそうなくらい。
登ればいい。
それだけだけど。
いつ壊れるかわからないし、
私には梯子の一段目すら握る力がない。
登ればいい。
ただそれだけだけど。
その先に望むものや、希望があるとは限らない。
死に物狂いで進んだ先に
飽き飽きした苦痛だけがあるかもしれないのだ。
嗜まない煙草を吸って、
考えるのをやめた。
11/8/2023, 10:03:27 AM