作品No.202【2024/10/19 テーマ:すれ違い】 思わず、振り返っていた。すれ違ったその人が、知り合いに似ていた気がしたから。「こんな場所にいるはずないのに」 呟いて、歩き出す。他人の空似なんて、よくある話だ。 それなのに、何度も振り返ろうとしてしまう。追いかけて、声をかけたくなってしまう。それを抑えて、抑え付けて、歩を進めた。
10/19/2024, 2:32:34 PM