蝶よ花よと育てられ、愛嬌を振りまき、甘い汁を吸ってきた私。それが唯一私にできること、それが私の幸せ。一人だけ時間が止まっているかのよう。みんなが喜ぶのなら、それでもいい。心が満たされなくとも、そこに本当の私はいなくとも。そう思っていた。あなたと出会うまでは。取り繕った姿を無意味にしてくれて、蝶でもなく花でもない私を大切にしてくれる。止まっていた時間が動き出す。
8/9/2024, 5:10:33 AM