ヨルガオ(短編小説)

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私はいつも貴方の声で目を覚ます。

「おはよう」

その優しく包み込むような声が

私は好きだった。

でも、その「おはよう」が私だけの物では無いと

あの時知ってしまった。

貴方は私より、あの子の事が好きなのね。

悔しくて、悔しくて、仕方なかった。

貴方を私だけのものにしたい。

………。

ねぇ、

また「おはよう」って言ってよ。

返事して、朝日くん。


ー朝日の温もりー

6/9/2023, 10:31:22 AM