A子の心臓は早鐘を打つ。これを送ってしまったら、二度と後には引き返せないと分かっていた。それでももう限界だった。震える指で送信ボタンを押す。いつもなら中々つかない既読が、この日に限ってすぐについた。「了解」短い返信。嗚呼、これからきっと嵐のような日々が始まる。それは戦いにも似た激動の幕開け。インターネットの海に、隠し続けてきた情報が瞬く間に放流されることになった。
7/30/2024, 3:15:16 AM