霜川菜月

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時計の針が重なって


「ねえどこ?どこにいるの!」

君の声が聞こえた。
決められた時刻を刻んだ瞬間、
震える君の手を取って重ねる。

「会いたかった。がんばったね。」

めいっぱい抱きしめると、
さっきまで氷のように冷たく
青白かった君の頬に赤味が差してゆく。

「さ、僕と一緒に」

僕らは虹色の架け橋を渡り始めた。
これからはもう、何にも怯えることはないんだよ。

9/25/2025, 12:25:29 AM