5/19「突然の別れ」
「じゃ、そういうことで」
彼女が未来から来た時間管理局のエリートでオレとの生活は全て偽造で今から未来に帰る、と言われたオレの心情を200字以内で答えよ。
(所要時間:3分)
5/18「恋物語」
「こうして、王子は来る日も来る日も、愛しの姫の窓辺を訪れ、彼女が顔を出すのを待ちました」
「役目すっぽかしてストーカーなんてダメ王子すぎん?」
(所要時間:分)
5/17「真夜中」
目が覚めたら真夜中だった。
何の音もしない。静まり返った部屋。今なら見えない何かが出てきてもおかしくない。
頭から布団をかぶる。眠れない。やばい。
ひらめいた。このまま時間を過ごせば朝になる。問題ない。
と思ったら、眠ってしまったらしくあっという間に朝だ。まあ、そんなもんか。
(所要時間:6分)
5/16「愛があれば何でもできる?」
何でもできるのが愛なんじゃないの?
と言ったら、「じゃあアタシのために路上で裸踊りして」って言われた。ごめん、無理。
いや、それ愛関係ある?
(所要時間:2分)
5/15「後悔」
後悔先に立たず・役に立たず・後を絶たず。
わかっちゃいるけど、やめられない。
(所要時間:2分)
5/14「風に身を任せ」
長い髪を、風がなびかせる。いや、そういうレベルじゃなかった。かなりの強風だ。
風にあおられて飛んで行きそう。うん、飛んで行けたらいいなぁ。どこまで行けるだろう。
色んなものを失ったばかりで、私の足元はおぼつかない。
(所要時間:4分)
5/13「失われた時間」
ごろごろしてたらタイムスリップした。さっきまで13時だったはずなのに、もう16時だ。おかしいな。
休日の貴重な3時間は、一体どこへ消えた?
(所要時間:2分)
5/12「子供のままで」
その笑顔、ずるいんだよなぁ。
幼稚園の時から、なーんにも変わってない。
(所要時間:2分)
5/11「愛を叫ぶ。」
「バカヤローーーーー!!」
原付を走らせて到着した海で、夕日に向かって俺は叫んだ。
あいつのこと、まだ愛してたから。
(所要時間:2分)
5/10「モンシロチョウ」
春が来た、と感じる。モンシロチョウが飛んでいるから。
その記憶は、ここ移住しても変わらない。ガラスの向こうで飛ぶ白い蝶を見て微笑む。
「おばあちゃん、穏やかな顔してるね」
「ああ。きっと昔のことを思い出してるんだよ。まだ街が地上にあった頃のね」
(所要時間:3分)
5/9「忘れられない、いつまでも。」
苦しい。けれど、捨てられない。
俺の罪だ。忘れられない、いつまでも。
「何であの時俺のですなんて言っちまったんだーーー!!」
出来心で拾った、落とし物だったはずの推しのキーホルダー。捨てることもできず、俺の手元で俺の心を苛み続けている。
(所要時間:4分)
5/8「一年後」
初めて植物を育ててみることにした。ラボ見学に行った時の売店で買った、よくわからない草だ。今時植物なんて売っているのが珍しかったから。
一年後。
「なんじゃこりゃあ…」
「なんじゃこりゃあってなんやね。あんたはんが今まで丹精込めて育てたから、その熱意にお応えして咲いたんやないの。開口一番それはないわぁ」
やたら喋る花が咲いた。
(所要時間:4分)
5/7「初恋の日」
名前も顔ももう覚えていない。物心ついたかどうかの頃だから。
でも確かに、僕は恋をした。
誕生日に来てくれた、あの子の笑顔が眩しかったから。
忘れられない、初恋の日。
(所要時間:3分)
5/20/2024, 12:21:32 AM