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『二人だけの。』



 肩があたった 肘が触れた
 指さきをワザと あてにいった

 そんな駆け引き 夏の歩道
 汗だくの顔が まぶしかった

 恋は秘密を 重ねていった
 自我を出しぶつけ 分かりあった

 それが未来へ 続くと信じ
 油断していたの⋯ 衝撃だった

 「二人だけの。」

 強化ガラスが 木っ端みじん
 その画面だけで ピン!と来たの
 
 別れてあげる 別れましょう
 あなたって人を 知ったからには

 夏がまだいる 日射し強く
 指さきを撫でる 風だけが⋯秋


 
 

 
 

7/15/2025, 10:33:58 AM