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仲間

実生活ではあまり使わないけど、
物語の世界ではよく目にする言葉。

たとえば、「ONE PIECE」のルフィは、力とカリスマ性を持つ主人公だけど、料理は作れないし、船の修理もできない。医療の知識もなければ、航海術も古代文字の解読も不得意。だから仲間の存在が必要不可欠。船長として全てこなすのではなく、仲間を信じて、託すからこそ、彼の冒険は成り立つ。

「NARUTO」のナルトも、かつては一人で何とかしなければと悩んでいたけど、サスケの兄から「火影は皆に認められた者がなる。仲間を忘れるな」という言葉を受けて、仲間を大切にすることが最強の忍への道だと気づいていく。

仲間は主人公を支えてくれるかけがえのない存在。
だからこそ仲間に裏切られる展開は心を抉ってくる。

ラノべでは、「パーティーから追放される系」や「婚約者に裏切られ、婚約破棄される系」の話が多い。
信じていた仲間(友人、恋人、家族)に背かれる展開は、読み手に大きな揺さぶりを与える。

身近な存在の裏切りは
誰にとっても現実感を伴う悪だから。

最大の敵にもなれば、最大の味方にもなれる。
それが仲間の持つ二面性。
だからこそ仲間は、美しく、尊く、恐ろしい。

12/10/2024, 6:11:55 PM