昔、1匹の小さなツバメがいました。
そのツバメは、とても怖がりで、今まで1度も飛び立ったことがないのです。
それを見かねた母は、そのツバメを巣から追い出してしまいました。ツバメは、孤独に寂しく地を張っていましたが、ある時、大きなトンビが大空を飛んでいました。ツバメは、
「あんな風に飛べるようになりたい。」
と思うようになり、空を飛ぶ猛特訓が始まりました。
しかし、一向に上手くなりません。見兼ねた1羽のトンビが、ツバメに飛び方を教えてくれるようになりました。
ツバメの子よ。貴方は、誰よりも努力をしてきました。私は、もう教えることが出来ないほど、衰えてしまいました。これが、最後のチャンスです。さぁ、飛びなさい。
ツバメは、飛びました。一生懸命羽を動かしました。ゴォー
強風がツバメを襲います。しかし、ツバメは諦めません。めいいっぱいに羽を広げ、飛び立ったのです。
さぁ、おいき。何処までも続く遠くの空へ
4/12/2023, 11:04:11 AM