「いつものようにだが」
「いつもの?」
「いや、いつものとはちょっと違う」
「どう違うのか、そもそも何の話?」
「いや、このお題というのは基本書く人が見るわけで」
「シェアした場合は違うけどね」
「まあ、それは横に置いておいて」
「はい。横におきました」
「つまり、他の人の文章を読んだときはお題を知っているわけだ。だから、お題に沿って別の作者がどんなものを書いたか?というメタ認知がすでに働いている」
「言われてみればそうね」
「ということは、読む層はさっきのシェアとかを除けば書く習慣での作者たちである。そして他の人がどんなテーマで書いているかもわかっている」
「そこまで意識しているかはわからないけどね」
「いや、そういった意味で文章を書く練習にもなっているというのは興味深い」
「あー、学校で他の人の作文を見るみたいな感じなのかなー」
「いや、受験校だと書き方のテンプレートと教師受けの良い書き方をすでに学んでいるのでちょっと違う」
「へー」
「そして対人関係でも無難な方法を学んだりもする」
「へー」
「ここまで内面を晒すのは君にだけだけどね」
「へ、へー」
お題『ただ君だけ』
5/13/2025, 2:20:09 AM