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 見渡すかぎり何も目に映らない暗闇の中
 地べたに這いずり 手探りで闇雲に探した

 手に当たったものを片っ端から掴んでは
 石ころや何かの破片ばかりで落胆する

 いつしか自分が何を探していたのか
 分からなくなるほど思考の海に堕ちていた

 息が苦しい
 頭が重い
 
 頭を抱えた自分の膝に何かが落ちてきた
 そっと摘んでみれば必死に探していた目的のもの

 嬉しさのあまり涙を流せば
 辺り一面明るい光に照らされた



 闇が晴れた世界は色鮮やかに
 とても美しく輝いてみえた


『未来への鍵』

1/11/2025, 3:53:10 AM