『小さな幸せ』
山登りが趣味な人に言われた言葉をふと思い出す。
みんな明確なゴールもなく生活してる。
でも山登りは、頂点に行くという明確なゴールがあって、達成感もある。
それが山登りが好きな理由。
そんな感覚を味わったことないでしょ?
それを聞いて、特に答える事はなかった。
ゴール?なんだそれ?
山登りに行けば神にでもなるのか?
人それぞれのゴールを誰が決めたんだ?
山登りが好きな人の中にも、道中が好きな人、山にしかない草花を見に行く人、山登りが終わった後の下山先にある食堂での食事が好きな人。
それもゴールだと思う。
人それぞれの目標やゴールは必ず存在し、それが他人から見たら何ともないような事でも、同じ物差しで測るなんてしてはいけない。
一日一日のゴールだって構わないはずだ。
今日はお風呂上がりにアイスを食べよう。
ひとり映画をしてみよう。
いつも食べないものに挑戦してみよう。
他人から見るとただの日常であろうと、その人がそこから広がる感性や感情を、他人が勝手に可能性をゼロにしてはいけないと思った。
山登りを本格的にした事はないけれど、テレビで見ているだけの山の頂に、とても感動した事がある。
その光景を実際に見れば、この人を違う見方で肯定してあげる事ができるのかなと考えながら
今はこの質問には答えるべきじゃないと、何も言えなかった。
自分もこの人の感性を勝手に判断していたからだ。
あの頃より少し成長できた自分なら、あの山登りが好きな人と色々な話ができるのかな?
自分は今もゴールを見つける為に、色んな道を探しています。
その先に、あの時教えてくれた頂に辿り着けると信じて。
3/29/2025, 4:47:09 AM