葵夕部 那多

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子供のようにはしゃげなくなり、日々の仕事に忙殺されていた。そんな私が出会ったのが"推し“だ。出会いはあまりに突然だった。荒んでいた心にストンっとハマった。インドアだった私が彼に会うため各地へ飛び、イベントやライブに参加した。すごく幸せな時間だった。しかし、そんな時間はすぐに終わりを迎えた。仕事が多忙を極め、推し活に割く時間が失われたのだ。起きて仕事して帰って寝る。休みも寝ているだけで気付いたら終わる。何のために生きているのだろう。推し活が、推しがどんなに私に力をくれていたのか。あの楽しかった日々は戻る日が来るのだろうか。もう一度、子供のようにはしゃぎ、推しと生きていたあの日に私は戻りたい。

10/13/2023, 3:55:45 PM