一匹のスズメが誰とも仲間になれなくて独りになった。群れはすでに過ぎ去った。
仲間の温もりのない夜、スズメは道端で凍えていた。スズメは仲間同士寄り添って暖を取るのだ。
呆然と美しい星々を見つめる。そこで二つの黄色い光が見えた。ネコの瞳である。ネコはスズメの天敵だ。ネコの視線はは独りの鳥に注がれていた。
スズメに飛ぶ体力はもうない。だがネコ、いや野良ネコも飛びつく体力はない。ネコは捨てられからずっと何も口にしていない。
早朝、スズメとネコ、共に温もりを失った。
9/8/2025, 2:44:36 PM