今夜、見知らぬ街に出かける。
友人らと成人を祝って居酒屋で呑んでいた。
内の1人が提案してほろ酔いの新規アダルツの俺らは夜の街へ歩みを進めた。
…かと言っても店にいきなり入る勇気もなく、ふらふらとただ歩いていた。
見知らぬ町。
俺等にとっては歩くだけでも充分に刺激的だった。
ネオンに包まれた夜でも最高に明るい街。
きらびやかな女が乳を揺らして歩き去っていく。
ふと、見知らぬ街に見知った顔を見つけた。
大胆な赤のタイトドレスに身を包んだ妖艶な女。
住む世界の差を見せつけられるような女だが、やはり顔はすっかり見知っている。
普段の服装とは真逆だ。
いい体してんだったらだしゃいいのにな。
これだから女ってのは分からねえ。
頭では冷静にしているつもりだったが、どうも体が動かない。
反射的に彼女に視線が吸い付いて離れない。
酔いはとっくに覚めていた。
赤いドレスの女の背中をネオンライトが照らしてた。
8/25/2025, 7:45:44 AM