高嶋のぎ

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閉ざされた日記


字が下手な自分が嫌で、必要以上に字を書きたくなかった。
中学でブームだった手紙も、もらっては口で返事をしている有り様で。

そんな自分を変えるために日記帳を買ってはみたものの、手は伸びなかった。

わかっていた。
自分の文字が嫌いな理由が、字が下手なだけではないことを。
自分自身が全力で嫌いなのだ。
だから存在を、意思をこの世界に残したくなくて。

でもいつかは、と閉ざされた日記を毎日眺めている。

1/19/2026, 7:00:10 AM