落ちて、堕ちて、墜ちて、おちて。おちた先に会ったのは、紛れもない私だった。何十、何百と積み上がったわたし。虚ろな瞳がこちらを見つめ、こう言った。「ねぇ、どうすればよかったの?」その瞬間また墜ちて。あぁどうしようもなかったんだと気づく。「どうすれば、好かったんだろう」 落ちていく彼女の手を掴んだらなにか変わったかなと、暗闇に堕ちていく意識の中で微かに思考した。
11/23/2023, 11:02:20 AM