何気なく夜空を見上げる。 東京の空はネオンや照明で明るいものの、冬になるとそれなりに星が光っているのが見える。 まばらな星々の輝きは、かえって宇宙の深淵を感じさせるような気がしないでもない。 そういえば、今見えている星の光は何万年も前のものだと聞いたことがある。 もしかしたら、もうあの場所には無いのかもしれないと聞いたことがある。 もう一度、夜空を見上げる。 宝石箱とは言い難いけれど、いにしえの輝きを眺めながら、遠い過去に思いを馳せた。
2/17/2025, 5:37:11 PM