紅瑠璃(くるり)

Open App

『終わらせないで』と、君が言うから、走り続ける。

けれど、走り続けていることが本来の目的のように感じられてしまって、肝心な『叶える』には、どんどん臆病になっていく。

けれど、まだ言うから。

君が、『終わらせないで』と。

もしかしたら、言わせているのは、僕なのかもしれない。

…ただ、僕が望んでいるから言っているだけなのかもしれない。



終わらせたくない君が、僕が、かけた目覚まし時計が、鳴る。

11/28/2023, 12:29:55 PM