中宮雷火

Open App

【人生なんてナンセンスなんて】

2002/12/22
今日は、結婚式を挙げた。
遥にプロポーズしてから早4ヶ月。
あれからはあっという間だった。
ご両親の家に挨拶に行って、
2人で婚姻届を出して。
最初にご両親に会ったとき、少し不安だった。
「娘をこんな奴に預けられん」とか言われるんじゃないかって。
でも全然違った。
温かく接してくれて、晩御飯は豪華なご馳走を振る舞ってくれて。
「君と一緒にいる時、遥がとても嬉しそうなんだよ」って言ってもらえて。
それから僕の母さんに遥を紹介した。
親父は既に死んでいるから、遥に会えないのが少し悲しいけど。
でも母さん、僕が恋人を連れてきたのが凄く嬉しかったみたいで。
泣いて喜んでくれたんだよ。

今日の結婚式は、色んな人が来てくれた。
学生時代のバンド仲間、
会社の同僚、先輩、後輩。
小学生の時に幼なじみだった子。
中学の時に喧嘩別れした子。
みんなが僕達に拍手して「おめでとう」って言ってくれるなんて、そんな有り難いこと滅多に無いじゃないか。

僕はずっと、「人生なんて無駄なことばかりだ。」と思っていた。
どうせ死ぬから。
どうせ死ぬなら、何やっても意味ないって。
それでも、どうしても音楽を嫌いになれなかった。
どうせ音楽なんて、って僕は思うけど、
「そんなことない」って言う僕もいて。
そんなことを考えていたら、いつの間にかバンドを組んでいた。
いつの間にか好きな人ができて、結婚している。
「人生なんて無駄ことばかりだから、何やっても意味ない」って思っていた僕は、「人生なんて無駄なことばかりだけど、別に無駄でも良いじゃない」なんて考えてたり。
いつの間にか。

いつの間にか、って感じるようになった時、僕は危機感を感じた。
人生は意外と早く終わる。
いつの間にか結婚して、
いつの間にか子供ができて、
いつの間にか子供が成人して、
いつの間にか僕は亡くなっている。
そんな気がした。
だから、この一瞬を愛おしく思うために、この日記を書き始めた。
折角だから、タイトルもつけた。
タイトルは「きらめき」。
適当に決めたつもりだけど、結構意味のあるタイトルになったと思う。
僕は海が好きだ。
海の音、匂い、どれも好きだ。
海が陽に照らされてきらめいている様子が好きだ。
だから、「きらめき」と名付けたのかもしれない。
あと、「僕の人生がきらめくように」という意味もあるのかもしれない。
今まで「人生なんて無駄だ」とか考えてた人だから。
きっと、心のどこかでは自分に期待している自分がいたんだ。

こんなに長く書くなんて珍しいけど、それくらい今日は書きたいことが溢れていた。
今日のこと、一生忘れないな。

11/8/2024, 1:23:39 PM