徒花

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「三日月」

満月より欠けている月の方が好きだと思った。

満月も確かに綺麗だが、まるい月はあまりにも綺麗すぎて親近感が湧かない。

月に親近感も何もないかもしれないが、欠けている方が身近に感じられる。

無意識に人と月を重ねてしまったのかもしれない。

完璧な人よりも、どこか苦手な部分や嫌いなものがある人の方が身近に感じられる。

完璧な人が悪いと言っているわけではない。
ただ雲の上の存在なきがして親近感が持ちにくい。

月も人もどこか欠けている、欠点があるからこそ、より美しく見えると思った。

弱みや苦手も時には隠さずさらけ出した方が、
その人がより美しく輝く時がある。

欠けてる月も、少しづつ日を重ねる事に丸くなっていく。

その過程が、人でいう努力の過程のようで少しづつ成長していくそんな様子を表しているように感じられた。

逆に満月から少しづつ欠けていく月は、困難や苦難が襲いかかり調子が出ない時期なよう。

それでもいつか必ず満月になるのだ。
努力はいつかどんな形になろうと報われる、
そんな事を教えてくれているように感じた。

夜空に輝く月を見てそんな妄想をしてみた。

1/9/2023, 1:12:56 PM