明日に向かって歩く、でも
明日に向かって歩くよ。生きるよ。でも、不安に思うこともある。
明日に向かうっていうことはすなわち、「死」に近づいてることでもあるから。そこはみんな平等だよね。「この世界に生まれること」と「この世界で死ぬこと」に関してだけは、国籍も性別も年齢も関係なく平等に与えられている。
ごめんね、これはあくまでも私の場合。
決められているかもしれない余命(ボーダーライン)まで近づいてるってことでもあるから。ほんとに誰だよ、私を迎えに来ようとしてるカミサマは。良い迷惑だわ。
「なに弱気になってんだよ。らしくもねえ」
「たまにはよくない? 人間誰しもフルパワーで人生送れないよ。弟は送れそうだけど」
「それは言えてる」
「「自分で言うな」」
でも、私には、私にかけられた短命予言を鼻で笑ってくれる人がいる。弱気になったら引っ張ってくれる弟と、そういう時もあるよねって受け入れてくれる後輩。このふたりだけじゃなくて、ほかにも手を差し伸べてくれたり、私が立ち上がるまで待ってくれる人もいる。
それがわかってるから、たまに弱音も吐く。泣いたりする。
けど、スッキリしたらまた立ち上がるのだ。何度でも、何度でも。
「どうせスタミナ切れだろ。美味い飯食って補充しようぜ」
「いったん寿命とか考えるの止めようよ、姐さん。食べたいものリクエストある?」
たまに立ち止まっても「しょうがないな」って笑ってくれる人たちがいるの、幸せかもね。
「久々にマクド行きたいかな。モスでも可!」
「安上がりだな、お前のスタミナ補充」
「そう? 最近ファストフードも高いから全然安上がりじゃないと思うけど」
「ハンバーガーっていうよりフライドポテトが食べたいんよ。バーガーももちろん食べるけど」
「ふたりとも、マックとモスだったらどっち派?」
「「ラッピ派」」
「新勢力だぁ……」
ごめん、後輩。私と弟が好きなとこね、ご当地バーガーなんだわ。チェーン店も好きなんだけどね。いつかみんなで行こうね。はるばるいこうぜ、函館。
(いつもの3人シリーズ)
(書いてる人がハンバーガー食べたい&北海道行きたいだけ)
1/21/2025, 9:07:51 AM