アルメリア

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〘星が溢れる〙
 瞳から輝きが零れ落ちるのをただ見つめていた。閉じた虹彩は何も語ることはない。彼女の口から音が漏れることもなかった。俺も口を噤む。昼休み後の授業時間、屋上前は静寂に満ちていた。

「君はいつからここにいたのか。」とか野暮を聞くことは無い。ここにいる訳なんてたかが知れていて、俺も同類だと思うから。互いに詮索の必要はない。そう割り切って、荷物を床に敷いた。
 それからはルーティーン通りだ。壁にある例の伝言を確認する。『"死"ってどう思いますか。』その言葉から始まった知らない誰かとのやり取り。本来、考えないほうがいいこと。けど、それは俺にとっては大切な命題だった。だから、一番つらい時期ここでこれを見つけたとき、ある種救われた気持ちになった。『"俺"を代弁してくれてありがとう。』人生初の対話。相手と意見の合うことはない。けれど今だに書き続けている俺の生きた証。
 今日の回答は◯◯◯◯だな~、ペンで書き足そうとしてはじめて筆箱を忘れてきたことに気がついた。手元にはリスカ用のカッターしかない。仕方ないので鞄に手を伸ばす。
※続きは気が向いたときに書きます。

3/15/2024, 4:50:09 PM