YURAO

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私は、死んだ。死んだはずだった…
でも、気づいたらそこは美しい空の下で
白い鳥がいた。後ろを振り返ると
お母さんが小さい私を抱いていた。
(もしかして、天国にきたのかな…)
そう思いつつ、「お母さん!」
そう叫んだ。でも声は届かない。
けど、お母さんはとても美しくて
眩しい笑顔で小さい私に話しかけている。
「あなたは奇跡、あなたは私の大切な奇跡」
その瞬間、目からポロッと落ちた雫。
お母さんに会いたくなった。思い気って
お母さんの方へ走った。…気づくと
そこは、病室でお母さんはいない。
でも、私は思った。私はお母さんの奇跡
お母さんが大切に産んでくれた奇跡。
今度は、私がお母さんがくれた奇跡をもう一度
誰かにあげるんだ。

10/3/2021, 4:22:25 AM