君はたぶん忘れちゃうんだろうな。
バスに間に合わなくて、今日は幼稚園まで子供をお迎えに。
肌寒くなってきた午後の光の中、幼稚園から帰る道。自転車の後ろに乗せた次男坊は今日もずっしりと重たかった。
突然始まった電車ごっこは本格的で、薬局、お店、車屋さんを次々通過していく。
「お降りのかたは、おあしもとにごちゅういください」
難しい言葉もすらすらと出てくる。
後少しで終点だ。少しの坂道も息が切れる。
「しゅうてん、しゅうてん〜」
大きくなったね。
「ご乗車ありがとうございました」
君を後ろに乗せるのが今日こそ最後なのかもしれないと思いながら。
10/21/2025, 11:32:23 AM