白鯨🐋✔

Open App

更新あり!
「ピーポーピーポー」(サイレン音)
痛い…苦しい…生きるのが辛い 眠ってしまいたい。

ミーンミンミン ミーンミンミン
私「うぅ…ここは…?」
私は目が覚めるとどこか懐かしい田舎町に倒れ込んでいた。
?「おい…目 覚めたか?」
私「貴方は…?」
それが貴方との出会いだった。


白鯨長編作品  —『あの夢の続きを』

私「貴方の名前は?」
?「俺か?俺の名前はハヤト!ナナセ ハヤト!お前は?」
私「わ、私!?私はカナ!カナモリ カナ!」
ハヤト「カナか…カナは何でここに?どこから来たんだ?」
私「私は…分からない…確か私はトウキョウの街中を歩いていたはず」
ハヤト「トウキョウ?ここは田舎だし俺は分からないな。」
私「そっか(一応日本の首都だよね…)」
ハヤト「カナ、お前今暇か?」
私「まぁそうだけど」
ハヤト「じゃあ…1回この街でも案内するか!」
私「う、うん!」
私はその時、田舎だからといってそのおかしさに気づかなかった。


私「てか…ここって何ていう所なの?」
ハヤト「ここは夢町(むちょう)だ」
私「夢町?知らないな…」
ハヤト「まぁ…田舎だしなー カナは都会から来たんだろ?トウキョウとかいう所」
私「まぁね…でもここ良い所だよね」
ハヤト「そうか?なんにもないぞ?」
私「それが良いんじゃない。余計なものは何もない。」
ハヤト「そういうもんなのかなー」
しばらく歩くと夏の雲1つない綺麗な青空が広がっていた。
私「なんて綺麗なの…」
ハヤト「どうだ!ここめっちゃ綺麗だろ?俺のとっておきの場所だよ」
私「そんなの私に教えちゃっていいの?」
ハヤト「カナだから教えるんだよー」
私「私だから…」


ハヤト「ほら次行くぞ!」
私「うん!!」
なんでだろう…この夢町を歩いているとなぜか心が晴れてなんでもどうでも良くなる。
カナ、カナ、
ハヤト「カナー?大丈夫かー?」
私「あ、うん!大丈夫!ここは?海?」
ハヤト「そう!ここは夢町の唯一の自慢!夢海(むかい)だ!」
私「夢海…綺麗な海水。」
ハヤト「ちょっと遊ぶか!!」
【ハヤトが走りだす】
私「ハヤト!ちょっと待って!笑」
ハヤト「ほらよっ」
私「きゃっ もう水かけないでよ!!」
ハヤト「いいだろー!」


こんな私たちの出会いは出会いであり別れでもあった。




ハヤト「もうそろそろ帰んねーと」
私「そっか…」
ハヤト「お前も気おつけろよ!」
私「…ねぇハヤト…まだしばらく一緒に居てくれない?」
ハヤト「俺は良いけどよ…?お前家帰んなくて大丈夫なのか?それとも何か帰れない理由が…?」
私「えーと…帰り方が分からないの…」
ハヤト「え?帰れないって事か…?じゃあ家の電話番号は?」
私「えーと…」(涙)
ハヤト「どうした??大丈夫か??」
ハヤトはあたふたする。
私はなんでか涙が出た。
ハヤトはその後ハヤトの家まで案内してくれた。
ハヤトのお母さんもお父さんも優しく私を受け入れてくれた。その後も私はハヤトたちと一緒に夢町で楽しく暮らした。そして、ハヤトはある話をしてくれた。
ハヤト「俺はな、大人になったらスクールカウンセラーになりたいんだ」
私「スクールカウンセラー…?」
ハヤト「そう、学校に行けない子たちの相談にのる仕事。俺も元々そうだったんだ。学校で少し浮いててな。」
私「そんな…ハヤトがいじめられるなんて…おかしいよ!」
ハヤト「まぁ人それぞれ感じ方は違う。だから俺はスクールカウンセラーになりたいんだ!」
素晴らしいと思った。
ハヤトなら必ずなれると。


だけど…そんな幸せな日々が…終わってしまう。




ある日私が眠っている時だった。ある悪夢を見た。いや、悪夢なんかじゃない。これは…きっと事実なのだ。

A子「まじできもい」
B子「学校くんな」


生きる意味を失ったあの日。私は…

ハヤト「大丈夫か!?カナ!」
私「う、うん」
ハヤトは何かきっと察していたんだ。だから…

ハヤト「カナ。帰れ」

私「え?なんで…私帰れない。」
ハヤト「いや、帰るんだ」
嫌だっ!帰りたくない。
まず帰り方が分からない!
ハヤト「お前なら帰れる。」
私「え?」
ハヤト「ここは夢町 ゆめのまち。または死の町だ。」
そんな事言われても…分んないよ。
私「私が死の町に居たって誰もなにも変わらない!!」
ハヤト「そんな事ない、俺が困る」
私「なんで!!私が死んだって!」
ハヤト「カナ!!お前には生きてほしいんだ。」
ハヤトは私を抱きしめて言った。
ハヤト「目覚めるんだ。生きるんだ。俺の夢を叶えてくれ。」




「カナさんー?大丈夫ですか?」


私は目覚めた。あの短い恋の夢から。

事故にあったらしい。生死をさ迷っていた私は。ある青年の事を話したんだ。その青年は、十年前夢半ばで事故で亡くなったそうだ。





数年後





先生ー!


明るい子供の声が響く。
こんなふうに皆笑える。 だから私もハヤトの分も頑張っていかなくちゃ。
でもふと想ってしまう。

『あの夢の続きを見たい。』と






時間なくて中途半端ですみません!

1/12/2025, 12:02:20 PM