宵風に吹かれたい

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いつだったか。

あの人の手の冷たさに笑ったのは。
あの人の淹れたココアを飲んだのは。
あの人が私に口付けをしたのは。

いつだったか…

もう、新しい相手がいるよ。
あの人と一緒に来たイルミネーションに、違う人と来たの。
手はあったかいし、オシャレなイタリアンを食べさせてくれる。
でもね、その唇が私に触れることはないの。

ねぇ、もう戻れないね。…あなたが欲しいよ。

12/25/2025, 5:20:06 AM