「かわいいね」
そう言いながら優しく私の頭を撫でる彼。
彼の手は温かくて、ふわふわしていてそしてなにより安心する。ゆっくり話すその言葉一つひとつが、溶けてしまいそうなくらい、落ち着く。
「おれはロングの方が好きだよ」
ロング、と言いながら髪を撫でる。たしかに彼はサラサラの黒髪ストレートが好きだと前にも言ってた気がする。
彼の私を撫でる手が段々と私の唇に近づいてくる。
「…緊張してるの?」
わたしの目をじっと見つめる。
緊張、というかこんな幸せな時間を現実だと思えない。
「目瞑って」
彼がゆっくりと近づいてくる。そのまま、彼の唇と私の唇が重なり合う。
柔らかくて、ふんわりといい匂いもする。
「、かわいい。」
そういって私の頬を指で撫でながら、また唇を重ねる。
優しくて、あたたかくて、こんなに幸せでいいのかと何度も自分に問いただす。
普段の彼は冷たい態度を取ることもあってわたしと話してくれない時もある。
なのに、こんなに好きで、愛していて、幸せ。
彼の声が遠くなっている気がする。
だんだん肌寒い風が唇を震えさす。
眩しい光が刺して
ああ、もっとこのまま、夢を見てたいのに。
1/13/2026, 5:14:46 PM