人の命が儚いことは分かってる。
それは側でずっと見てきた、沖田くんの最期を見送った時に痛感した。
あんな気持ちにはもう二度となりたくない…だから貴方を主と認めたくなかった。だって、どうせ僕らを置いて逝ってしまうんだから。
でも、でもね、貴方と共に過ごすうちに思ってしまったんだ。
僕も貴方の愛刀と呼ばれたい。貴方のために戦いたいって…沖田くんほどではないとしても、こんなにも僕を使いこなしてくれる貴方に心から仕えたいって思ったんだ。だから決めた、修行へ行くって。他の誰でもない、貴方を守る為、この場所を守る為に強くなりたいって思ったんだよ。限られた時間だと分かっていても、永遠にこの時が続けばいいのにって思ってしまう。どうかいつまでも僕を側に置いててね、主。たとえ貴方が死してなお、この大和守安定…貴方の魂を永遠に守り続けるよ。
87番 大和守安定
11/1/2022, 11:19:18 PM