校舎と校舎の間の中庭から見える空は、どこか閉ざされていて、一抹の不安と安らぎを誘う。あと少しで着なくなるこの制服に吹き付ける風はいくつもの学校を通ってきたのだろう。大海原を駆け抜けてこの風はどこへ行くのだろう。建物に囲まれて限られたこの景色の中で私は何を感じるのだろう。いつかいつかどこを見渡しても遮られることのない、あの大空を眺めて、ひとり静かに過ごしたい。
12/22/2024, 1:53:50 AM