その人との別れは突然ではなかった。
薄々分かっていた。
なのに、私は口に出せなかった。
今も出せずにいる。
出そうとすると喉がキュッと締まり、涙が溢れてしまう。
けど、心の中では何回も、何回も、言ってるんだよ、
本当に、本当に、ありがとう。
そばに居てくれてありがとう。
生まれてきてくれてありがとう。
私のことを愛してくれてありがとう。
失ってからあなたの存在の大きさに気づいた私は本当に馬鹿者です。
そして、何度も何度もおとずれる別れに背を向けてしまう私は愚か者です。
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私の場合人ではなく愛犬、愛猫がパッと思い浮かびました。
別れが訪れることを知っていて、その度に辛い思いをすることを知っていても、その辛さを埋めるにはやっぱり命ある者なのですよね。
5/4/2023, 8:07:09 AM