題 : 手ぶくろある朝、認知症の祖母の私物の中に私の手ぶくろが混ざっていた。あれは私が小学生の時に使っていた物だ。「おばあちゃん、それ私のだよ」その一言が出てこなかった。しばらくすると祖母はその手袋をつけて買い物に出かけた。もう使わないはずだった私の手袋。それがこうして誰かの役に立っている。いちいち横槍を入れなくてもお互いが幸せに終わるならそれが1番だ。そう思い、手ぶくろを使う祖母に笑いかけた。
12/27/2023, 5:36:44 PM