【やわらかな光】地面に身体を叩きつけられた。痛い、痛い、痛い、痛い、熱い、寒い、分からない。自分の背中にあった筈の白い羽は、そこにはなかった。助けなど、なかった。彼の羽のような白い腕は、私の体を掠った。ぐしゃり、砂の床が綺麗なレッドカーペットに。観客の代わりに、蟲と鴉が拍手喝采。私に擦り寄ってきた。私にやわらかい光が降り注ぐ事を願い、3階の窓枠から此方を覗く頭に呪いが降りかかる事を祈る。
10/16/2023, 12:09:16 PM