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私にとっての「宝物」は、煌煌としたものではない。
山のような小判や宝石などではなく⋯
思い出、だ。
小さな頃に遊んでいた玩具や通っていた学校など明るいものから、元彼と別れる時の喧嘩や今はこの世に居ない母親の泣き顔⋯。 そんな暗い記憶さえも思い出の1部だ。
これを私は、防衛反応だと思っている。
いい思い出も悪い思い出も、全てひっくるめて宝物にしてしまうことで心に傷をつけない防衛反応。
この宝物を捨てて初めて、成長だって言えるのかもしれない。
それでも、私には必要だから。
「宝物」。
それは、私を守ってくれる優しいものだった。

11/20/2024, 1:26:25 PM