君の一言に一喜一憂して
君の笑顔に浮かれてしまって
バカみたいだ、もう君は
僕の傍には居ないというのに
君のいないこの部屋で
時の止まったこの場所で
君の残した指輪や歯ブラシを
片付けることもできず
「ただいま、今日も寒いね」と、買い物袋を持って
ドアを開ける君がいるんじゃないかと
「おかえり、ご飯出来てるよ」と、作りたての料理を
机に運び振り返る君がいるんじゃないかと
ドアを開けるあの音が好きだった
耳の片隅に聞こえる君の鼻歌と
食材を切る音や水の音が好きだった
ずっと君に甘えていたんだ
もっと僕が大人で、君を包み込めるような
賢くて強い男だったらさ
君はまたあの笑顔を見せてくれるのかな
3/22/2024, 1:46:36 PM