題 終わりにしよう
「その」言葉はどちらが言ったのだろうか
いや…どちら「が」では無い、どちら「も」言ったのだ。
お互い心残りがあるようだが、決心が着いていたのか言葉にするのは早かった。
相手を一番幸せにできるのは自分だけだと、お互いに自負しているのにも関わらずこうさせてしまったのは、他でもない彼女等だ
自分達の選んだ道によって、自分達の未来が引き裂かれてしまうなんて、笑えない冗談を…
だが、実際そうなってしまうなんて…これはある一種の運命だと受け入れるとしよう。
黒髪の少女が微笑んで言う
これでまた一緒だね
金髪の少女が嬉しそうに言う
あなたと一緒にいられて良かった
二人は手を取り合って、「その」言葉を告げた
7/16/2024, 12:17:38 AM