鋭い眼差し
ご飯を抜くことがよくある。もっと言えば、そもそも食べる気はない。生活リズムは一定ではあるものの世間一般から見れば不規則で、一日に短時間の睡眠を2回という生活態度が身体にいいわけがない。ただでさえ食に対して興味関心がないのに、その上疲労のせいで食欲もない。それだけなら君もここまで鋭い眼差しをこちらに向けなかったろう。せいぜい眉間に皺を寄せるぐらいで口頭注意に留めてくれたかもしれない。
だがしかし、駄菓子菓子。
低血圧症、低血糖症、自律神経失調症。自分が医者に下された診断である。もちろん君には伝えてあるし、これに加えて躁鬱病もあるからご飯を食べない≒体調が悪化の一途を辿るのは目に見えている。自覚はある。だが食欲はないし、食べなくていいなら特に食べたくはない。嫌いなものや苦手なものは少ないがアレルギーが多いせいか味も特に気にしてたべることはない。食べられるならそれでいい。
そんな食生活を人生の半分以上続けてきて、今さら三食きっちり食べたりなんかしたら、それこそ体調を崩しそうではある。
それでも君の鋭い眼差しをスルー出来るほど自分は雑には生きていけず、渋々君の分と一緒に自分のご飯を用意する。今日のご飯は蕎麦です。
10/15/2024, 5:45:18 PM