時計を見ると、午後3時。
昼食を終え、ウトウトとしてきた頭を微睡むままに意識を手放し、昼寝に興じていた私は目を覚ました。
私は基本的に、テレビはつけない主義である。
部屋の中から発する音は、私以内には存在しない。
だが少し開いた窓からは、ザーザーと雨音が聞こえる。
覚醒した私の意識の殆どををしめるのではないか、と思わしめるほどの音だ。外を見ると轟々と大粒の雨が降り注いでいた。
そろそろ梅雨の時期か、と寝起きの頭でぼんやりと思う。
強い雨音ではあるが、自然から発せられる音というものは、聞いていて気持ちの良いものだな、と思い、なお続くその音に耳を傾ける。
ザーザー、ボトボト、ザーザー
ダダダダ、、、
雨音といっても様々だな、と思う。
普通に地面に雨が打ち付ける音、屋根から伝った雫がボトボトと倉庫といったトタンや金属の上に落ちる音、道端の溝のかさが増し、勢いよく流れる音など。
多種多様だな、と新たな発見をしたように
少し心が踊った。
梅雨入り、湿気ており、暑いのか、寒いのか、よく分からない、どっちつかずの日ではあるが、たまにはこういう日も悪くないと思う、午後3時であった。
5/25/2024, 4:57:52 PM