規範に縛られた軟弱根性無し

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虚無感に囚われ、無気力に空を見上げる。
「働きたくないよ…怖いよ」
憎たらしくも空は快晴だ。無責任な言葉をかけられているように感じ。体が押し潰される。
どんなに辛くても、会社に行かなきゃいけないし。自殺なんてする覚悟も無い。自殺できる覚悟があるなら、そもそも病んだりしない。
心は恐怖と焦りに支配され、でも体は素直で動こうとしない。
もう10時をすぎている。
「会社…遅刻だな…無断欠勤になるか」
無断欠勤で会社をクビになればいっそ楽なのに。
心は急かす。早く準備を、今行けば行かないよりマシだ!早く!怒られるぞ!
吐きたかった。嫌な感情もろとも外に出ると思ったからだ。だが俺の腹には何も入っていない。
「入れればいいんだ…」
そりゃあそういう結論になるだろうが、体は石になったように重く動かない。
「食えるもの…吐けるものは…」
吐きたい…吐きたい。
吐きたい吐きたい吐きたい吐きたい吐きたい吐きたい吐きたい吐きたい吐きたい吐きたい吐きたい吐きたい吐きたい吐きたい吐きたい吐きたい吐きたい吐きたい吐きたい吐きたい吐きたい吐きたい吐きたい吐きたい吐きたい吐きたい吐きたい吐きたい吐きたい吐きたい吐きたい吐きたい吐きたい吐きたい吐きたい吐きたい吐きたい吐きたい吐きたい吐きたい吐きたい吐きたい
吐きたい!吐く吐く吐く!!!
夢中で自分の腕を噛みちぎって飲み込んだ。味?そんなの知るか!俺は吐きたいんだ。
歯に何か硬いのがぶつかった。骨?だ多分。俺は骨を避けて、食い進めた。指をしゃぶって骨まで食いちぎって飲み込んだ。痛くはない。吐きたい。それだけだ。
左腕を平らげたがまだ足りない。右腕も平らげた。まだ。足も食った。もっともっと。仕方ないので腕や足の骨も食った。歯を何本も犠牲にして無理やり飲み込んだ。少し満たされた。
「うっ…!」
血が染み込んだカーペットの上に全てぶちまけた。気持ちよかった。
幸せ。そう感じた瞬間、急に痛みが襲ってきた。
「あ゛っ!あぁぁ、はぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛。うぐぅ゛ぁ゛あ゛!」
四肢を何箇所も同時に噛みちぎられた。高速の電車に轢かれて、四肢をグズグズに押しつぶされる痛み。
肉の筋一つ一つがブチブチと乱暴にちぎられていく。骨の塊が喉を詰まらせる。血と一緒に魂が流れ出る。
「い゛、か…ぁ、あ゛あ゛…お゛ぁ」
頭を締め付けたかったが、締め付けるための腕が無い。のたうち回りたかったが、四肢がなくてクネクネ動くしかない。早く死にたいのに、痛みがそれを許さない。血も生気も唾液も何もかもぶちまけ、絶叫しながら苦痛に従った。
死にたいよ。助けて。早く殺して。
生存本能が全てを邪魔する。息を止めたくても勝手に吸わされる。

一体どれくらい悶えていたのか知らないが、俺は何百人、何万人もの人の苦痛ォ同時に味わった。


発想の移り変わり?が激しすぎる。
もっとグロく表現したいね。

7/16/2024, 11:02:57 AM