日目

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美味しいと思う紅茶はとんでもない量の砂糖が入ってる。だが罪悪感いっぱいで飲むのも至福なのだ。なんて単純な生き物なんだ!たかが紅茶で幸福を感じられるなんて!複雑な心もこれだけ単純なら苦しむ事もないんだが。

と、ほんの一瞬まとまらない頭で考えて、紅茶の香りに全てを忘れさせられた。何時だったか。蒸気が気持ちと共に天へと登る。小さなアパートの一室で、自分は本当につまらなく小さな人間だと、また思った。

[紅茶の香り]

10/27/2022, 3:21:54 PM