あたしはひとひらの花弁だった。 無数の花弁とともに陽光に会うために生まれた。 充実していた。あたし達を咲かせた太陽はやっぱり暑くて、眩しくて、ずっと見ていたいと思った。 いつかあたし達は枯れて落ちて土になって花ではなくなってしまうけれど、それでいい。それがいい。 あたし達はずっとなんて居られないからこそ美しくて尊いの。 ひとひら
4/13/2025, 10:09:53 AM