夜澄

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小さな命

おばさんちに赤ちゃんが生まれた。お祝いを兼ねて訪れると、赤ちゃんを抱っこさせてもらうことになった。
「…ちっちゃい。あったかい」
「そうよ、赤ちゃんは小さくて温かいの。ちいちゃんもいつかは赤ちゃんを産むかもね」
「…わかんない」
「今は分からなくてもいいの」
おばさんの言ってることはよくわからない。けれど腕の中にある小さな命は確かなものだった。

2/24/2024, 1:44:06 PM