透月燈

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ここは街外れのコインランドリー。
気持ちも一新、心も衣替えをしよう──。


だんだん肌寒くなってくるこの頃。
コインランドリーにも夏服や掛け布団を洗いに来るお客様が増えてきていた。
正午頃、僕が昼休憩に入って隣の部屋でお弁当を食べている時間に、ひとりのお客様が入ってきた。
うちの近くにある中学校の制服姿の女の子だった。
目にうっすら涙を浮かべていて、洗濯物は──持っていないようだった。
僕はなにか事情があるのかな、と思い、食べかけのお弁当を後にコインランドリーへ戻った。

「こんにちは、僕になにか用事?」
「いえ…っ」
女の子は袖で目元の涙を拭いながら言う。
「…僕でよければ話、聞こうか?」
「あの、…一番の親友だと思っていた子が、他の子ともっと仲良そうにしてて……。」
と途切れ途切れに言葉を発している。
僕は頷きながら色々な話を聞いた。

そして僕は最後に伝える。
「きっと、その親友の子もあなたの事が大好きだと思うよ。」
「時には気持ちの断捨離も大切だから、また話聞いて欲しい時があればいつでも来てね」
と微笑みながら伝えるのだった──。
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(未完成/仮保存)
お題:衣替え

10/22/2024, 10:17:14 PM