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私が片思いしている人から恋愛相談を受けた。

「𓏸𓏸のことが好きなんだ。でも、告白しようとしても、なかなかタイミングも合わないんだ。」

「...へぇー、そうなんだ。」

「だから、協力してほしいな~って、思ってて。タイミング合わせてくれたりとか、2人きりにしてもらったりとか。」

「協力...ね、...」

片思いしてる人から、「好きな人がいる、協力してほしい。」と言われた。
正直言って、私はこのお願いを断りたい。
だけど、好きな人の幸せって誰しもが願うもんだよね。
だから断れなかった。

「いいよ。協力するよ。」

「ほんと!?」

「本当だよ。」

「ありがとう!」

「タイミング合わせたりすればいいんだよね?」

「そうそう、そんな感じのことをしてほしくて。」

「分かった。」

「いつ会うとかあるの?」

「えっとね、︎︎―」

こんな話なんて聞きたくない。
私は、「タイミングを合わせたりする。」ということを逆に、「タイミングを合わせない。」という、結ばれないようにあまのじゃくみたいな考え方をしてしまう。
次々話されることが、頭に入ってこない。
頭に入ってきても、すぐ出ていく。
『好きな人に好きな人がいる』ということを知って、ショックだからだろう。
でも、好きな人のためなんだ、成功させないとね。

「―って、聞いてる?笑」

「ん?うん。聞いてるよ。笑」

「本当に、タイミング合わないこと多いんだね。」

「うん、そうなんだよ....。付き合えるかなぁ?」

「それは知らないけど、支えはするよ。」

「それは知らないけどって、笑 まぁ、ありがとう。」

「うん。ところで、なんで好きになったの?」

「んふふ、えっとね! ―」

好きな人のことを照れながら話す好きな人。
自分が苦しくなるだけなのに、『好きになった理由』なんて聞く。馬鹿みたいな自分。

私と幸せになってほしいけど、あんな顔みたらもう無理でしょ。






その4日後、好きな人の恋愛は、成功した。結ばれた。
これで、失恋したことが確定した。
未練なんてない、好きな人のために尽くしたんだ。
やれることだけした。これでいいんだ。




幸せそうな二人。
私じゃなくてよかったね。




ひそかな思い

2/20/2025, 12:32:53 PM